CARDANOブロックチェーンに遂に大型DeFiプロジェクト「occam」が登場

「DeFi(ディファイ)」と呼ばれる分散型金融市場は、いまだかつてないペースで成長しています。現在、主に暗号資産の流動性供給プールやレンディングのサービスを通じて、DeFiにロックされているブロックチェーンの上の資産総額は約4.5兆円を超えています。

Occamのツール参考イメージ

2021年5月8日現在、仮想通貨業界時価総額ランキングでトップ7に君臨するCARDANO(カルダノ)ブロックチェーンは、このブロックチェーンを活用した様々なサービス開発が可能となる技術「スマートコントラクト」の登場をあと数ヶ月に控えています。

カルダノは眠れる巨人として目覚めようとしていますが、一部、未だ不足しているコンポーネントを追加する必要があるでしょう。それは、CARDANOのネイティブコインであるADA(エイダ)を始めとした、CARDANOブロックチェーン上の資産の取引の活発化、つまり流動性を広ゲル仕組みです。これは、DeFiエコシステムが健全に機能するための重要な要件です。

良い市場の材料としては、CARDANOのコイン、ADAにはすでに豊富な流動性があります。しかし、この流動性をさらに拡張することは、CARDANOの上に構築されていく分散型金融アプリケーションにとって最も重要な成長要因の1つとなるでしょう。

さて、さらなる流動性を実現するにはどうすればいいのでしょうか?

CardanoブロックチェーンにおけるDeFiのアンロック

仮想通貨ランキングサイトCMC7位:ADAコイン

Cardanoには、最先端の研究者や開発者、献身的なステークプール運営者、大学教授、様々な領域の専門知識を持つ企業やスペシャリストなど、すべてのコミュニティのチャネルを含めると100万人以上のメンバーが所属しており、非常に活気のあるコミュニティがすでに存在しています。

また、次の有力なプロジェクトを探している膨大な数の暗号資産愛好家のベースにもなっています。その結果、CARDANOは、相互に接続された部品や機能の広大で多様性に飛んだコミュニティに成長しており、すべてがOuroboros(ウロボロス)プロトコルとともにダイナミックに動いています。

同時に、CARDANOは、他のブロックチェーンやスマートコントラクトをこれまで悩ませてきた膨大な数の事前に解決可能なヒューマンエラー、バグ、ハッキングなどを、他のブロックチェーンのケーススタディーから学んできました。また、相互運用性(インターオペラビリティ)という、他のブロックチェーンと接続可能なCARDANOの協調的な技術アプローチは、長期的な成功の要となるでしょう。

CARDANOが他のプロジェクトの失敗から学ぶことができたということ、それはつまりCARDANOの技術プロトコルのセキュリティは他よりもはるかに高くなることを意味します。

これは、他の多くのブロックチェーンよりも大きく、安全で流動的なCARDANOのDeFiプロジェクトが、必然的にCARDANOブロックチェーンを採用する流れに至るための基盤になります。Occam.fi(オッカム・ファイナンス)では、これらの特徴がCARDANOをブロックチェーン空間において極めて重要なものにすると考えており、それが、CARDANO上にさらなる流動性をもたらし、CARDANOを採用するスタートアップやプロジェクトをサポートすることにコミットしている理由の一つです。

CARDANOエコシステムが真に花開くためには、ブロックチェーン上の膨大な流動性へのアクセスが必要です。現在市場に流通している約160億ADAはその始まりに過ぎません。
スタートアップ界隈では「ローンチパッド(Launchpad)」と呼ばれる分散型の資金調達手段を実現することこそ、CARDANOの流動性をより大きな規模で実現する鍵となります。

これにより、新たな参加者、ビジネス、アプリケーション、ファンドがこの分野に加わることになります。また、世界の地域コミュニティからさらに何百万人もの新しいユーザーをCARDANOに呼び込むことができます。しかし、Occam.fiはこのプロセスをどのように改善していくのか、そして現在それはどのようなものなのか。

CARDANOでのローンチ - 現在の状況はどのようなものか?

CARDANOエコシステムの技術基盤開発のここまでの進行速度は、CARDANOファンにとってもどかしいものだったかもしれません。しかし一方で、ステーキングサービス提供企業Big Peyのように、この進行プロセスがエコシステムに貢献する役割を担ってきた企業にとってインセンティブを与える結果になった側面もあると述べている人もいます。このような企業は現在、CARDANOの長期的な成功をサポートするためにエコシステムの活動に積極的に参加し、このエコシステムがもたらした初期の市場シェアを獲得しています。もちろん、EMURGO(エマーゴ)、IOHK(アイ・オー・エイチ・ケー/ input output hongkong)、Cardano Foundation(カルダノ財団)の取引やコラボレーションのパイプラインは、1日の時間数によって制限されています。そのパイプラインは超大な市場全体からすると針の穴のように小さなもので、流れてくる量はまだまだ限られています。

CARDANOのプロジェクト「Catalyst(カタリスト)」は、エコシステムを拡大するためのCARDANOの現在のソリューションです。現在の4号ファンドでは、約1億円が用意されており、15,000人以上の有権者が参加しています。将来的には、カタリストは2021年末までに最大約15億円をプロジェクトに利用できるようになることが予測されています。しかし、コンサルファーム大手のPwCによると、米国のVCファンドが支援するIT関連企業は、2020年に単独で約1.5兆円以上を調達しています。そのため、ADAの価格が上昇し、さらなる可能性があるとしても、CARDANOのエコシステムにとっては、より多くのファンドなどの機関投資家からのアクセスによる恩恵を受ける必要があります。

このブロックチェーン上の流動性を促進し、CARDANOのエコシステムをはるかに大きな規模に拡大するためには、主要な市場インフラと分散型資金調達が必須となります。新しい分散型ローンチパッドの出現により、新しい参加者、ビジネス、アプリケーション、ベンチャーキャピタルがこの分野に入ってきます。同様に、地域のコミュニティから何百万人ものユーザーがCARDANOに参加することになります。

あらゆる機能が統合された分散型資金調達のプラットフォームを提供できるようになることで、CARDANOブロックチェーンをもとに作られるDeFiプロジェクトが、真にグローバルな潮流へと至ることができるでしょう。Occam.Fiは、CARDANO上での重要な資金調達のための分散型資金調達メカニズムの必要性に対応すると同時に、いくつかのメカニズムを通じて、DeFiのさまざまなユースケースをCARDANOにもたらします。最初の構成要素は、OccamRazer(オッカムレーザー)と呼ばれるOccamの分散型資金調達プラットフォーム、ローンチパッドで、CARDANOのためのDeFiの第一陣となります。これは、プロのベンチャーキャピタル参加者のためのコンプライアンスとRegTech(規制関連技術)ツールの完全なサービスを提供するだけでなく、あまり技術に詳しくない参加者にも対応できるようなユーザーに易しい使いやすいデザインになっています。OccamRazerは提供準備がほぼ整っており、まもなく資金調達を行う最初のプロジェクトをホストすることになっています。(補足: 2021年4月に資金調達を完了しました)

OccamRazerを使えば、あなたのDeFiスタートアップが必要とするレベルの資金にアクセスできるだけでなく、ステークスやリクイディティマイニング、そして精巧なトケノミクスのインタラクションのフルスイートにサポートされます。しかし、それだけではありません。Occam自体が最終的に、従来のDeFi製品をはるかに超えた、完全に包括的なエコシステムに成長します。

OccamRazerとは何か、それがどのように機能するのか、そしてより広いCARDANOエコシステムとの相互作用については、今後の一連の記事で展開していきます。これらの記事はすぐに続きますので、お楽しみに!また、私たちのソーシャルメディアでフォローしてください。Occam.fiチームは、みなさんがOccamエコシステムに参加することを楽しみにしています!


原文: Occam 公式ブログ https://medium.com/occam-finance/the-razers-edge-of-defi-arrives-on-cardano-1bf188361abc

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