カルダノプレイヤーOccam.fiとdeFIREの事業ファンダ調査してみたらバックグラウンド強すぎた件

今注目すべきブロックチェーンプロジェクト、せっかくだから皆で楽しみたいよね!と始まった企画、プロダクトハント!

今回6月2日(水)の21:00にTwitterSpaceをつかって行われたプロダクトハントの配信も、60人くらいの人に参加いただいて、みなさんからもその後もどんどん連絡を頂いていて好評を頂いたようでハンター冥利に尽きます!ありがとう!

本体とAMAセッション企画してくれという無茶振りが飛び出てとりあえずやってみます!の精神で交渉してみていますwどうなることやら〜!おたのしみに!

TokenEconomist加藤さんと一緒に開催している、おもしろいプロダクトを見つけてみんなでおもしろさをシェアするこのプロダクトハント企画ですが、配信のときに話した内容がその場で消えてしまうのもなんだか寂しいので、備忘録的にブログに残しておこうと思います。

前回発表したOccam.fiと、そこが支援したdeFIREプロジェクトについて、ここのプロジェクトのチームの情報、背景情報をほってみたらすごい巨大なプロジェクトじゃない?と感じたので今回コミュニティのみなに共有した次第でした。

ちなみにコミュニティはLineとTelegramでやっています。Lineでは日々情報交換を、Telegramではプロダクトハントでフィーチャーした人がその後見つけた更新情報を発表するという使い方をしています!

Line オープンチャット「仮想通貨・ブロックチェーン トーク」


Telegramグループ「Blockchain Product Hunter JP」

あと私のツイッターはこちらです。
Yama: https://twitter.com/yamamoto_junya


それでは紹介した内容の備忘録は以下にまとめておきますので、プロジェクトのファンダメンタルな潜在力の理解にお役に立てると幸いです!

OccamFiとは?

Occam.fiは、Cardanoのために作られたDeFiソリューションのサービスセットです。

Occam.fiのエコシステムの最初の取り組みは「OccamRazer」という名前の分散型の資金調達プラットフォーム、いわゆる「ローンチパッド」です。このローンチパッドを通じて、カルダノブロックチェーン上に公開される全く新しいアプリケーションは、OccamRazerが提供するIDO機能を活用することで、事業開始・成長に重要な資金調達を行うことができます。

Occam.fiは「市場成長を牽引するローンチパッド機能、DEXツール、流動性プール」からなり、今後急速に拡大していくCardanoのDeFi市場の活性化に取り組む最初にして最も重要な役割を担うプロジェクトです。

最近何をした?

  • 4月にスタート、自身のプラットフォームトークンであるOCCトークンの資金調達完了。
  • 5月に第一弾プロジェクトIDO支援、deFIRE資金調達完了。
  • 6月に次のIagonがリストに候補として載っているが、ジャッジボード次第。実際Definity Networkは最終選考に落ちてキャンセルされました。
  • また、自身のDEXであるOccamXが今後ローンチされるという予告が出ました。

どこを見るべき

何が成功要因になるのかをみるときは常に、「課題→解決手段→その先の未来」のセット+それをここが実現するチカラが何であるのか?を補足で見ればわかりやすいのでおすすめです。

Occamの場合、プロジェクトが取り組んでいる「創業支援」という課題は、常に新しいビジネスを生み出す世界中で必要とされている市場と役割なので、市場の存在の有無やら意義は自明と判断します。

また、彼らの取る解決手段はどうでしょうか?
かれらはカルダノブロックチェーン専用の創業支援社で、2015年頃に一斉を風靡した中央集権型取引所・暗号資産プレイヤーの協力という部分が独特だと私は睨んでおります。

Occamのビジネスはどんな人にとって、どう役立つの?

1.ブロックチェーンのプロジェクト運営者にとっては

 ・様々な設定をした資金調達ができる。
 ・資金調達支援した先にはOCCトークンによる追加資金支援がある
 ・資金調達がそのままDEXへの上場につながる(Occamのデックスはまだ未公開)
 ・(予想)deFIREを始めとする様々なDeFi関連プロジェクトとの連携があるのでは

2.投資家にとっては

 ・セカンダリーマーケットがDEXでは確定しているプロジェクトに投資参加が可能
 ・それにはWhitelistに参加する必要があるが、Whitelistへの手続きを1度済ませると、今後の抽選に自動参加。
 ・OCC トークンで150 OCC以上をOccamRazerにステーキングしておくとIDOごとにCDE報酬がもらえる。

ファンダメンタルの理解に必要なポイント

テックのプラットフォームでもあるので「技術的な難易度」と、そのビジネスが上手く市場で伸びるかどうかの「マーケティングの難易度」に分けてみます。

技術的な難易度

  • DEX: 市場的に周知化、問題なくなってきている
  • ローンチパッド: より古典的で問題ない。いろいろな方式を作るという部分についてはハッキングの心配があるが技術監査を入れ、結果を公示している。
  • プロジェクトのデューデリジェンスのDAO化: 現在はOccam協会が推進しているので問題ないが、結構チャレンジングではと思って注視。
  • UX: 初回Whitelistingのときの提携先の顧客情報チェックサービスのオペレーションが悪かったりしたり、Whitelistの発表がアナログなのでまだまだ改善余地あり
ぶっちゃけ技術的なプロジェクトではないのであまり致命傷にならないと判断します。

マーケティングの難易度

  • 案件組成能力: 良いプロジェクトを開拓し、誘致する力があるのかどうか
  • 資金調達能力: 誘致したプロジェクトの資金調達を成功させることができるのか
  • インキュベーション能力: DEX&ローンチパットとして: 流動性が実現できるのかどうか
  • アクセラレーション能力: 誘致したプロジェクトを伸ばす力があるのかどうか

もうこのプロジェクトはこちらがすべてといっても良いのではないでしょうか。
私としては、この点を推進するチカラがすごいと思ったからこのプロジェクトは伸びるのではないかと思って紹介しました。
具体的には、まず、「カルダノ向け初のローンチパット」のポジショニング。これをカルダノのコアの一角であるカルダノ財団の人材を登用しているのでコミュニティやブランドにしっかりと寄り添っていく環境を作っています。

また、その事業体制や、それをささえるチームの人たちのバックグラウンドが強い。
その結果できたプロジェクト第一弾「deFIRE」の体制もこれまた強い。

まずは何故「カルダノ向け」がプラス点だと思ったのかについて説明します。

CARDANO(カルダノ)


2016年当時の資金調達のときに市場にあったペーパーだと、確か〜70億円くらいをBTCで集めていたように記憶してます(あってる?)しかも早めにクローズしていたと思うので、満額言ったと仮定します。
この仮定が正だとすれば・・

当時のBTC価格は2万〜10万の間くらい。
あいだを取って5万で計算したとして、BTC価格が500万くらいで想定すると、70億円x100倍=7,000億円のプロジェクト予算があるプロジェクトってことになります(!!!)
価格の上下とかはあるとすれど、とてつもない予算です。

更に加えて、ADAがある。
TokenEconomist加藤さんの調査だと、Cardano Foundationと、IOHK、Emurgoがそれぞれ持っている額を合算すると1兆円分くらいのADAを持っている可能性がある。

しかも、この今年2021年のQ2には、アロンゾという重要なアップデートを目前に控えています。これは端的に「スマートコントラクトが実装される」というアップデート。つまり、カルダノに初めてエコシステムにいろんな企業や今流行のDeFiみたいなサービスが、初めて実装されていく(大事なことなので2回言った)

つまり、今はコアブロックチェーン単体のみで、世界の暗号資産時価総額ランキング5位前後をウロウロする力がある状態であり、更にここからスマートコントラクトが実装されることによりエコシステム化が始まろうとしている前夜であるということです。

しかもそれらを支援するための予算がどのくらいあるのかを念


頭に置くと・・・・どんだけ巨大なの?負ける可能性あるの?という感想でした。

では、次にOccamチームを見てみましょう。

Occam.fi(オッカムファイナンス)


Occamキーパーソンは2名

1.Paul Rieger(ポール・リーガー)
Association Member
https://www.linkedin.com/in/paul-rieger

  • HIT Foundation 役員(HITは有名な健康系ブロックチェーン)
  • Hyfe.ai 創業メンバー
  • RIAT 役員
  • NEM foundationのhead of BD in Europe(まさかのネム)
2.Mark Berger(マーク・バーガー)氏
Occamの協会の代表

☆Alphapointのアドバイザー(米、100 名弱の会社)
 8期目、23m調達、100社以上の取引先あり
 取引所のホワイトラベル提供事業
 メキシコで不動産ST, イールドファーミング&Lending をローンチ

☆Currency.comのCOO(ジブラルタ、100名弱の会社)
 ジブラルタベースのライセンスでレバ取引+株式トークンも扱える
 かつて世界最大のレバレッジ取引所だったBitmexの対抗馬
 (2019/1)Currency.com raises a $8,000,000 series A round from Larnabel Ventures and VP Capital.
 25以上の中堅以上の取引所の開発をしているScalable Solution社のFounder(その中にはChangellyや、Bitcoin.comの名前も!)


Occamのこの二人、ただPRとしてパートナーが居るだけというわけではなく「実際に動かせる力がある」という点が非常に重要です。
しかも今日カルダノ財団出身のElliotさんが正メンバー3人目として入りましたね!!

さて次に、IDO支援プロジェクト第一弾のdeFIRE powered by Changellyについても見てみます。

deFIRE(ディファイヤー)


deFIREの顔となっているChangelly社のキーメトリクスは以下です。Changelly社は2015年に立ち上がった当時仮想通貨スワップの最大勢力だったShapeshiftの対抗馬ですね。私が以前InfinitoWalletというプロジェクトのウォレットを手掛けていたときにも実際お世話になりました。色々比較してみたのですが、クレカなどの法定通貨から仮想通貨を手に入れる手段としてめちゃくちゃサービスへの実装が簡単で便利でした。


月間200万の仮想通貨取引を担っているとのことで、本物ですね。

Changelly顧客先もまた世界トップクラスで「バイナンス、エクソダス、trezor, Coinomi, nexos Jaxx, hitbtc, cointelegraph」が名を連ねています。


主要チームを見ていきましょう。
1.Eric Benz(エリック・ベンズ)氏
https://www.linkedin.com/in/ericbenz84/
アソシエーションのボードチェア
ChangellyのCEO。もう本格的にChangellyがDeFi参加した、ということが確定ですね。

2.Maryam Mahjoub
元そらみつCMO(日本!?)
元Cardano Foundation Marketing Lead(カルダノ財団!)

3.Danish Chaudhry
現Bitcoin.com ExchangeのCEO
現Bitcoin.comのマネージングディレクター


ファンダメンタルツヨい!

正直ここまでの巨大プレイヤーと巨大な資本が揃っている新しいブロックチェーンはもう他にないので、次の暗号資産やブロックチェーンスタートアップの主戦場はこの周辺のなるんじゃないかと注目しています。


金庫番様に確認したところ、カルダノの$ADAコインはバイナンスで買うのが便利らしいので、招待リンク送っておきます。

■Binance(バイナンス)

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